共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

東京学芸大学附属大泉小学校の受験について

のこれまでの記事では、国立小学校について纏めて記事を書いてきましたが、東京都内の国立小学校一校一校についても書いていきます。今回は東京学芸大学附属大泉小学校について書いていきたいと思います。

東京学芸大学附属大泉小学校

 東京学芸大学附属大泉小学校は、東京学芸大学の付属学校で東京都練馬区大泉にある国立小学校です。1938年に開校した東京府大泉師範学校附属小学校を前身としています。

教育目標としては「自ら学び、自ら考え、ねばり強く取り組む子ども」、「支え合い、ともに生きる子ども」、「たくましく、清い心の子ども」を掲げています。校章には菊の花が使用されています。

 

基礎的な情報を記載していきます。

学校の入学案内のウェブサイトはこちら

・住所:東京都練馬区東大泉5-22-1

最寄りは西武鉄道大泉学園駅です。駅からは徒歩5~10分程度かと思います。JR中央線吉祥寺駅などからもバスが出ています。

同じ敷地内に東京学芸大学附属国際中等教育学校(6年制)があります。

・募集人数:合計90名(男女それぞれ45名ずつ)

上記人数とは別に、小学校3年生以降に特設されている国際学級があり、海外生活経験児童を定期的に募集しています。


・受験資格:通学時間が40分以内に居住する者

電車やバスの各主要駅への所要時間が学校側で定められており、かなり厳密なルールとなるため、募集要項に基づいて自宅からの通学時間を計算する必要があります。(学校発表のリンクはこちら

なお、学芸大大泉では転居を前提とした受験が認められていることが特徴的で、転居することを約束すれば、上記の40分の範囲外でも受験することが可能になります。

下記の地図は駅名等から通学可能地域が含まれると思われる市区(都内のみ)を記載しているものです。(もし漏れや誤解がありましたらご指摘頂けると幸いです)

東京学芸大学附属大泉小学校の居住地域

・選考プロセス:1次抽選⇒2次試験(子供の試験)⇒最終抽選

応募から最終合格までの倍率は約13~15倍とかなりの倍率となります。(各試験それぞれの通過率についてはこちらの記事をご覧ください

1次抽選は過去数年間は募集人数が減ったため、抽選が実施されないことがありましたが、2021年度は再度受験者数が増加したため、抽選が実施され90%の通過率でした。また、2022年度は80%の通過率でした。

一方で大幅な変更があった点が、2021年度には最終抽選がなくなりました。つまり2次試験で合格者が決まることになり、これまで2次試験の倍率は8~9倍程度だったものが、13倍程度になり、子供の試験の難易度は上がりました
そのため、大泉では補欠合格者は他校のように最終抽選の落選者ではなく、2次試験の合格者の発表時に同時に補欠合格者が公表される形式となります。

 

・進学:国際中等教育学校(6年制)

国際中等教育学校への進学率は約60%程度とのことですが、そのほか若干名の他の東京学芸大学附属中学校への進学があります。国際中等教育学校は帰国子女やインターナショナルスクール出身者も多く、高学年では英語の授業が中心になることから、通常の中高一貫校とは異なります。


・試験内容:ペーパーテスト、集団テスト、口頭試問

ペーパーテストは内容は基礎的なものの、お話の記憶や常識などは毎年出題されています。特に常識では国際的な交流などを意識した問題などが特徴的です。集団テストは毎年流行った踊りを取り入れていることが特徴ですが、それ以外にも集団ゲームでの行動観察が出題されます。個別テストでは決まった答えのない問いかけもあり、自分なりの答えを話せるか、が重要になります。この学校は保護者向けへの面接やアンケートなどの試験はありません。

東京学芸大学附属小金井小学校は2021, 2022度は試験が1日に集約されましたが、東京学芸大学附属大泉小学校では、試験は2日間に亘って行われる形式が維持されています。

出願方法次第では、同日に行われる、東京学芸大学附属小金井や東京学芸大学附属竹早小学校と併願も可能なため、2校を受験される方もいます。

 

 

東京学芸大学附属大泉小学校は、国内の小学校では初の帰国子女対象の特設学級が設立されるなど、海外帰国児童の教育研究に特徴があり、現在はグローバル社会に活きる力をはぐくむ、というテーマのもと国際バカロレア(IB)の教育理念を取り入れ、実践を行っています。

 

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