お茶の水女子大学附属小学校の受験について
これまでの記事では、国立小学校について纏めて記事を書いてきましたが、一校一校についても書いていきます。今回は「お茶の水女子大学附属小学校」について書いていきたいと思います。
「お茶の水女子大学附属小学校」は、1877年に東京女子師範学校の附属小学校として創立された歴史のある学校です。幼稚園から大学まであります。
教育目標としては「自主協同」を掲げており、近年はてつがく創造活動を中心とする教育課程の開発に取り組んでいます。
詳細な情報を記載していきます。
・住所:東京都文京区大塚2-1-1
最寄りは茗荷谷駅です。駅からは徒歩5分ぐらいかと思います。駅を出たら左向きに進み坂を下って行ったら左手に学校があります。幼稚園から大学まで全て一つのキャンパスに存在します。
筑波大学附属小学校と東京学芸大学附属竹早小学校とともに茗荷谷に存在する国立小学校となります。
・募集人数:合計50名(男子25名、女子25名)
上記の人数は小学校からの募集人数です。他の国立小学校と比較して募集人数が少ない理由は、幼稚園からの進学組が存在するためです。
3年生以上は教科担任制をとっています。
・受験資格:東京都23区内
受験可能区域は23区となっており、学芸大大泉のような転居を前提とした受験は認められていません。
・選考プロセス:1次抽選⇒2次試験(子供の試験)⇒3次抽選
応募から最終合格までの倍率は約55~60倍とかなりの倍率となります。(各試験それぞれの通過率についてはこちらの記事をご覧ください)
他の1次抽選がある学校と比べても、1次抽選の通過率が15~20%と低いこと(ただし、コロナ禍の2021年度は更に10%程度と低かった)が特徴です。逆を言うと二次の子供の試験の倍率は3~4倍と相対的に通過率が高いとも言える学校です。
・進学:お茶の水女子大学附属中学校⇒お茶の水女子大学附属高校
上記は女子の場合で、お茶の水女子大学附属高校は女子高となりますので、男子は中学校を卒業すると他の高校に進学することになります。また、お茶の水女子大学に特別推薦枠があるものの進学者はわずかのようです。中学校への内部進学率は70%のようですが、これは男子が外部受験をする比率が高いことも影響しているようなので、女子の方が内部進学率が高いようです。
・試験内容:個別テスト(口頭試問、お話づくり、常識等)、行動観察、制作、保護者へのアンケート・面接
試験内容はペーパーテストはありませんが、実質的にその能力を試される個別のテストが行われます。他の子供との共同活動による行動観察や制作などもあります。制作は指示制作以外に自由制作も出ることがあります。他校と比しても長時間の試験となるため、かなりじっくり子供が見られる試験と言えるかと思います。
また、お茶の水は親への作文(アンケート)と面接が実施される学校です。
保護者へのアンケートは1次抽選通過後の2次試験出願時に書くことになります。また、子供が2次試験を受けている間に保護者が面接を受けることになります。(保護者アンケート・作文に関する記事はこちら)
特に作文については2次出願が1次抽選当日のため、1次抽選通過したその日に作文を書く必要があるため、予めの準備は必須です。(ただし2022年度は1次抽選と2次出願の日程がずれました)
我が家が保護者向けアンケート・面接に向けて準備した100以上の想定課題に対する約20,000字の回答案については以下で公開しています。
お茶の水女子大学附属小学校は、秋篠宮ご夫妻の長男である悠仁様が卒業されたことでも有名で、140年あまりの歴史をもつ学校です。特に子供が自発的に考えて判断して行動することを大切にしているようです。
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