今回は国立小学校を受験するにあたって、「過去問題集」の重要性について書いていきたいと思います。
国立小学校の試験勉強をするにあたっては、過去の記事で、家庭学習でのひとりでとっくんや具体物での勉強、運動の方法などについて書いてきました。(ひとりでとっくんの記事はこちら。具体物での勉強の方法はこちら)
また、各国立小学校を志望するにあたっては、まずは各学校の試験のプロセス、試験内容を知ることは重要です。(国立小学校の概要の記事はこちらから)
それらと同レベルに重要なことが、各学校の過去問題集を解くことです。国立小学校は試験問題を公表していませんので、各幼児教室が受験した受講生からのヒヤリングを元に過去問題を復元して、過去問題集として発売しています。
色々な会社が出版していますので、どちらのものを購入しても良いかと思いますが、我が家では他の教材と同様に「こぐま会の過去問とっくん」を購入して学習していました。(下部にリンクがあります)
なお、繰り返しとはなりますが、都内の国立小学校には、お茶の水女子大学附属小学校、東京学芸大学附属大泉小学校、東京学芸大学附属小金井小学校、東京学芸大学附属竹早小学校、東京学芸大学附属世田谷小学校、筑波大学附属小学校の6校がありますが、このうち、お茶の水女子大学附属小学校と東京学芸大学附属竹早小学校についてはペーパーテストはありませんので、過去問題集はありません。
つまり過去問題集で学習できる学校は、東京学芸大学附属大泉小学校、東京学芸大学附属小金井小学校、東京学芸大学附属世田谷小学校、筑波大学附属小学校の4校となります。
なお、誤解なきようにですが、過去問題集がないからといって、お茶の水女子大学附属小学校と東京学芸大学附属竹早小学校について、過去の出題内容を学ぶ必要がないということではなく、この2校についても過去の出題内容を十分に理解して対策を立てる必要があります。(各校の過去の出題内容が纏まっているこぐま会出版の書籍の記事はこちら)
過去問題集はまさに受験勉強のゴールを確かめることになりますので、受験する学校のレベルを知る意味で非常に重要です。ただし、あまり繰り返し解く必要はありません。特に、実際には学芸大系の3校についてはペーパーテストは非常に基礎的な問題が多いため、過去問しか解かないと、少しタイプの違う問題や応用問題が出た場合に対応できません。
よって、時々過去問題集を解くことで最終到着点を確認することは意味がありますが、あまり解き過ぎる必要はないかと思います。特にお話の記憶などは同じ話を繰り返すと子供が覚えてしまいます。
なお、この唯一の例外が筑波大学附属小学校の図形系の問題です。これも同じパターンに慣れ過ぎてしまうことは避けなければいけませんが、スピードトレーニングの要素も強いため、同じ問題を繰り返し解いて、解くスピードを上げることが重要です。過去問題集だけでもかなりの数の問題が入っていますので、回数解くだけでも十分なトレーニングになります。
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