共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

【全国学力・学習状況調査の結果】国立小 vs 私立小 vs 公立小

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今回は文部科学省が毎年実施している「全国学力・学習状況調査について、国立小 vs 私立小 vs 公立小」というテーマで記事を書いていきたいと思います。

全国学力・学習状況調査とは

全国学力・学習状況調査とは、全国の小学校6年生と中学3年生の全児童生徒を対象とした学力調査で毎年実施されています。科目は基本的に国語と算数(数学)となっています。(過去には理科が対象となっていたこともあり)

この調査はニュースなどで都道府県別のランキングなどで報道されることが多いですが、実は公立小、国立小、私立小という区分で結果が公表されていることがユニークであり、今回は小学校6年生の学力調査をテーマにしていきます。

 

学力調査の結果

国立小 vs 私立小 vs 公立小ということで国語、算数のそれぞれの結果を見ていきます。

なお、2019年以降は算数と国語は一科目ずつですが、2018年以前は算数、国語それぞれA・Bという区分で調査がなされており、Aは知識、Bは活用、という区分けになっていました。

今回は経年の変化を見たかったため、下記のグラフでは2018年までは算数(国語)A、2019年以降は算数(国語)の結果をグラフ化しています。(2020年はコロナ禍で実施されなかったためデータがなく、2019から2021年はデータを繋いでいます)

国語の全国学力調査の正答率

算数の全国学力調査の正答率

結果についてはグラフを見て頂いて分かる通り、国立・私立と公立では、概ね10~15%程度差が出ています。(また、多少ながら国立と私立も毎年数%程度国立が高い状況となっています)

 

また、下記の通り応用力が求められる、算数B、国語Bでは国立・私立と公立では更に差が開いていることが分かります。

国語Bの全国学力調査の正答率

算数Bの全国学力調査の正答率

 

学力調査の結果から考えられること

この結果を見て軽々に国立・私立の方が公立よりも良いという話ではないと思いますが、親が掛ける教育費の差、先生やカリキュラムの差、学習進度の差、中学校受験の有無など様々な要因が考えられると思います。
また、公立小はほぼ100%が調査に参加しているのに対して、国立小は80%、私立小が50%となっているので、差を生んでいる可能性もあります。

ただ、この調査の対象がもし小学校1年生であれば、小学校受験を経験しているからその分先取り出来ていて結果が高いのではないか、という考えもあるかもしれませんが、この調査の対象は小学校6年生なのでそれは要因ではなさそうです。

いずれにしても6年間という期間を過ごす小学校生活が、公立小なのか、国立小なのか、私立小なのか、によって環境が異なるということは言えるかと思います。(どれが正解という話ではありません)

 

まとめ

文部科学省が毎年実施している全国学力・学習状況調査の結果を、「国立小 vs 私立小 vs 公立小」といった学校の種類別でみると、一定程度の差が出ていることが分かります

この要因は様々で小学校受験や学費にお金を掛けているのだから当たり前という考えもあるとは思いますが、一方で国立小や私立小が先生、カリキュラム、親の教育熱心さなどの観点で一定の環境が整っているとも考えられるかと思いますので、小学校受験を検討する際の一つの参考にして頂ければと思います。

 

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