共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

小学校受験は先取り学習なのか?

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このブログでは小学校受験をメインに書いていますが、今回は良く誤解のある小学校受験は先取り学習なのか」について書いていきます。

時々小学校受験は先取り学習であり、幼少期の子供がのびのび育つのにふさわしくない、というような話があります。これは実は小学校受験に対する誤った認識なのですが、詳細について書いていきたいと思います。(なお、個人的には小学校受験競争に向けた過度な学習は望ましいとは思っておらず、小学校受験に向けた学習内容自体の有用性について書いています)

 

小学校受験と先取り学習の違い

小学校受験では、いわゆる平仮名やカタカナなどの読み書きや、数式による足し算や引き算などといった小学校で習う内容の先取り学習はしません

例えば出題される際も子供が自分で文字を読む必要がなく、全て録音された音声や先生の読み上げによって出題されます。問題への回答についても子供自身が文字や数字を書くということは一切なく、丸をつける、線を繋ぐといった幼児でも出来る回答形式になっています。

確かに小学校受験の学習内容の結果として足し算や引き算ひいては掛け算などの概念的なものを学ぶことができますが、それはあくまで実体験や実物をベースにした学習であり単なる計算といった先取り学習ではありません。

 

小学校受験の内容

中学校受験以降、高校受験、大学受験などでは基本的に各科目を紙面上で解くペーパーの試験しかありませんが、小学校受験の内容は多岐に亘ります

具体的には、紙面上で解く「ペーパー」の試験もありますが、それ以外にも質問されたことに対して答える「口頭試問・面接」、手先の器用さを養う「制作」、身体能力の成長度を測る「運動」、他の子供と課題に取り組む「集団行動・行動観察」などです。

ペーパーについても言葉概念を問うもの(例えばしりとりで繋がるものを選ぶ問題)、数の概念を問うもの(例えば絵の中で一番多い動物を選ぶ問題)、社会常識を問うもの、季節に関する問い、空間把握力を問う問題(例えば積み木の問題)、お話を聞いて内容を答える問題、などなど日々の生活で必要となるものが幅広く出題されます。

 

小学校受験の内容を勉強することのススメ

これまで述べてきたように、小学校受験で問われるものは、言葉や数の概念、話を聞く力、対話力、協調性、巧緻性、運動能力、常識等を養うもので、小学校受験を目的にせずとも、本来就学前の幼児全員が一定程度身につけるべきものだと考えています。

学んだ内容や身に着いた学習習慣は実際に小学校に入学した後もそのまま活かせると思います。個人的にはこういった学習を(受験するレベルで本格的にはせずとも)幼少期にすることで、小学校1年生の学級崩壊、小1プロブレムなどといった事態は避けられるのではないかと思っています。

 

小学校受験の学習内容を知るのにオススメな書籍

これまで述べてきた通り、小学校受験は先取り学習だ、といった先入観を持たずに、小学校生活でつまずかないための準備として考え、受験せずとも是非教材など手にとってみてもらいたいと思います。

ひとりでとっくん

ひとりでとっくんは我が家が当初受験する気もなかった時期に初めて手にした教材で、結果的に小学校受験を目指すことになったきっかけの本でもあります。ロングセラー商品であり内容も初級レベルからありますので、是非手に取って学習してみてもらえればと思います。

 

国立小学校合格バイブル

国立小学校の受験をこれから考えられるご家庭は、まずはこの書籍で全体像を把握すると良いかと思います。

 

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