共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

国立小学校受験の補欠合格・繰り上げ合格とは?

今回は国立小学校受験における、「補欠合格・繰り上げ合格」について書いていきたいと思います。

合格絵馬

国立小学校受験においては、1次抽選と3次(最終抽選)があることについて以前記事を書きました。(1次抽選の記事はこちら最終抽選についての記事はこちら

最終抽選の方法

そこで記載しましたが、最終抽選のおさらいをしていきますと、具体例としては以下のような形になります。

  • (例えば)2次試験合格者が50名で、最終入学者数を30名とした場合
  • 準備される番号:1~51番(保護者はその1~51番の中から番号を引く、つまり最後に1つの番号が残る)
  • (例えば)最後に残った番号:35番(つまり保護者は1~34番、36~51番のいずれかを持っている)
  • 最終抽選合格者(入学決定者):36番~51番、1番~14番の30名(最後の番号まで進んだら1番に戻る)
  • 補欠:15番~34番の20名


補欠の決まり方

私立小学校の場合には、余裕をもって合格者を出す学校も多いようですが、国立小学校の場合は入学者数ぴったりの合格者しか出しません。よって、落選した方は全員補欠となります。

この例の場合、最終抽選で落選してしまった方が20名いることになります。具体的な番号でいうと、15番~34番の方です。この方々が補欠となります。

この落選した方について、補欠番号が番号順につけられていきます。15番の方が補欠1番、16番の方が補欠2番、17番の方が補欠3番、、、といった形です。

私立小学校の場合は補欠になったことは分かっても番号までは分からない、という場合もあるようですが、国立小学校の場合は補欠番号は明確に順番が分かります。

なお、学芸大大泉のみは2021年度から補欠者の決め方が変わり、2次合格者発表の際に補欠者が同時に発表され(10~20名程度)、その補欠者の方を集めて抽選をして、補欠順位を決めるという方法になりました。

補欠合格について

補欠については、入学候補者(上記の例でいうと最終抽選を通過した30名)の中から辞退者が出た時に、順番に補欠1番の方から回っていきます。そこで入学を承諾すると、初めて補欠1番の方が「補欠合格」となります。

補欠がどれくらい回っているのか、ということが良く話題になりますが、東京都内の国立小学校においては、補欠の回り具合を公表しているのは、学芸大学附属小金井のみです。それ以外の学校については公表していないため、多数の合格者・補欠者の情報を持つ大手の教室などでないと中々情報が得られないところです。なお、学芸大小金井は補欠者の進捗状況を学校前に常時貼り出しています。

各校実際に補欠の回り方は毎年かなりブレがあるようで、一概には言えないところですが、一般的には筑波大学附属小学校お茶の水女子大学附属小学校は、小学校受験全体のスケジュールにおいてもほぼ最後の試験日程のため、辞退者が少ないと言われています。(2021年度では筑波の試験日程が前倒しになる波乱があり、補欠もイレギュラーな動きになりましたが、また2022年度では筑波が大トリの日程に戻りましたので動きは少なくなるものと思われます)

補欠者も実力は本物

国立小学校の受験の補欠合格待ちの立場は、子供が試験に合格した後に親が最終抽選を落としてしまったということもあり、辛いものです。我が家も経験しましたが、精神的にかなりきつかったです。

こればかりは仕組み上しょうがないと覚悟して国立小学校受験に挑むしかないと思います。
なお、最終抽選はあくまで運なので補欠となってしまったとしても、国立小学校の場合は、2次試験に合格した時点で子供の実力は実際の学校入学者と全く変わらない本物ですので、その点は大いに自信を持つべきだと思います。

 

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