東京学芸大学附属竹早小学校の受験について
これまでの記事では、国立小学校について纏めて記事を書いてきましたが、東京都内の国立小学校一校一校についても書いていきます。今回は「東京学芸大学附属竹早小学校」について書いていきたいと思います。
「東京学芸大学附属竹早小学校」は、東京学芸大学の付属学校で茗荷谷にある国立小学校です。1900年に設立された歴史ある学校です。
隣接する付属幼稚園と幼・小一貫教育を実現しているほか、同様に隣接する附属中学校とも連携して教育を推進して点に特徴がある。
教育目標としては設立当初から「誠」という文字を校訓に掲げ、その精神の教育に基づき「自ら学び、ともに手をとり合い、生活を切り拓く子」の育成、という教育目標を掲げている。
基礎的な情報を記載していきます。
・住所:東京都文京区小石川4-2-1
最寄りは東京メトロ丸の内線の茗荷谷駅で徒歩10分強ぐらいの距離です。その他後楽園や春日駅からも歩くことは可能です。
茗荷谷に存在する筑波大学附属小学校とお茶の水女子大学附属小学校と合わせて、茗荷谷に存在する国立小学校3校のうちの1校となります。
・募集人数:合計約40名(男女それぞれ約20名ずつ)
付属幼稚園竹早園舎からの進学者がいるため、募集人数はその他の国立小学校と比較して少ない人数となっています。
・受験資格:東京23区内に居住する者
受験可能な区域は23区内となっており、東京学芸大学附属大泉小学校のように転居を前提とする出願は認められていません。
・選考プロセス:1次抽選⇒2次試験(子供の試験)⇒最終抽選
応募から最終合格までの倍率は約60~65倍と東京都内に存在する6校の国立小学校の中でも最も高い倍率と言えます。(各試験それぞれの通過率についてはこちらの記事をご覧ください)
1次抽選はお茶の水女子大学附属小学校と同様にかなり通過率が低いことが特徴で、試験を受けられる子供が4~5人に1人といった状況です。(1次抽選に関する記事はこちら)
学芸大学附属竹早中学校への進学率は約90%程度とのことですが、その先の学芸大学附属高校への進学は、その他の学芸大世田谷、小金井中学校などの生徒も集まるため、進学率は50~60%程度と言われています。
・試験内容:個別課題、面接、親子活動、集団活動、自由遊び
この学校についてはペーパー試験がないことが特徴となります。個別テストではコミュニケーション能力や常識を確認する問いかけが多く、集団行動の行動観察では、普段の様子や指示に従って他の子供と協力して行動できるか、などが見られています。また、この学校は親への面接と親子での活動があることが特徴で、親子活動は普段の親子の関係性が如実に現れる、付け焼き刃では難しい、かつ重要な試験項目と考えられます。(学芸大竹早の面接、親子活動に関する記事はこちら)
試験は1日のみで所要時間もさほど長くなく、比較的コンパクトな試験内容となっています。
出願方法次第では、同日に行われる、東京学芸大学附属大泉や東京学芸大学附属小金井小学校と併願も可能なため、2校を受験される方もいます。
・学校が出版する書籍
東京学芸大学附属竹早小学校では、幼小中連携の活動の成果を纏めた「子どもが輝くー幼少中連携の教育が教えてくれたこと」という書籍が出版されています。受験される方は要確認です。
東京学芸大学附属竹早小学校は附属幼稚園との幼小で一貫した連携教育を行っていることが特徴的です。また他の国立小学校と同様に宿泊活動などの行事についても力を入れていることが挙げられます。
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