共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

国立小学校受験における重要な試験分野は何か?

今回は独断と偏見ですのであくまで一つの意見として読んで頂ければと思いますが、今回は国立小学校受験における試験分野のうちで、「合格するにあたって重要な試験分野」について書いていきたいと思います。

 まず国立小学校においてどのような試験分野があるか、ですが、各校によって差はあるりますが、概ね、「ペーパー」、「巧緻性(工作)」、「運動」、「口頭試問・面接」、「集団活動・行動観察」、「保護者に対する試験(面接・作文)」、が挙げられます。

 

典型的な勉強というとペーパーのイメージがあるかと思います。以前紹介したひとりでとっくんなどもペーパーの勉強の最たる例です。(ひとりでとっくんの記事はこちら

 

独断と偏見で上記の6項目のうち、重要な3項目を挙げるとすると、国立小学校の受験においては、「巧緻性(工作)」、「運動」、「集団活動・行動観察」の3つが最重要と考えています。

なぜならば、国立小学校におけるペーパーは私立と比較すると総じて難易度が高いものでなく、更に全問正解でないと合格しない、というものでもないようですので、正直なところ私立受験組も含めて、ある程度のレベル以上になるとさほど差がつかないかと思います。また、口頭試問・面接も同様で、一般的に聞かれうる項目について回答できる程度の準備と基礎的なコミュニケーション能力が問われている程度で、ここでも大きな差はつかないと思います。保護者に対する試験もモンスターペアレントの片鱗を見せてしまうなど、よほどおかしな回答をしない限りは問題にならないと思います。

 

そうなってくるとやはり重要な項目は「巧緻性(工作)」、「運動」、「集団活動・行動観察」の3つだと思います。

特に「集団活動・行動観察」については、今後の小学校生活で他の子供と馴染んで共同生活が出来るか、その中でちゃんと自分の意見をもって主張出来るか、実験教育校である国立小学校の目的を果たせる子供か、という点を見極めるにあたって非常に重要だと思います。

一方で、2021年度、2022年度については、コロナ禍で、従前実施していた「集団活動・行動観察」を縮小あるいは実施しない学校があったと理解しており、そうなってくると、残りの「巧緻性(工作)」、「運動」が差別化できる項目となります。

 

実際に試験本番でも、昨今「巧緻性(工作)」については、時間内に解き終わらない量の課題が与えられるケースが多々あり、工作が得意な子供はギリギリ完成したものの、ほとんどの子供は完成出来なかった、ということもあったようです。こうなってくると、工作だけでかなりの差がつくことになります。

同様に「運動」についても、一朝一夕に身につくものではなく、クマ歩きや立ち幅跳び、ケンケンパーなど、全身が体幹も含めてバランスよく鍛えられていないと、良い動きは出来ませんし、子供によって大きく差がつくところです。

 

ただし、家庭学習で国立小学校受験を目指す家庭にとって、「巧緻性(工作)」、「運動」、「集団活動・行動観察」は最も強化しづらい分野であるため、この分野の能力を伸ばしていくためには工夫が必要となります。この点については下記にて別途書いていますので、よろしければご覧頂ければと思います。

小学校受験に向けた自宅でできる運動の家庭学習方法

小学校受験に向けた巧緻性(工作)の家庭学習方法

 

一点留意点ですが、上記はあくまで一般的な国立小学校の話をしており、例えば筑波のペーパーは独特なため、これについては個別に学習が必要ですが、それについては別の機会に書きたいと思います。(筑波のペーパー対策の記事はこちら

 

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