国立小学校受験の概要・特徴③(1次抽選倍率)
国立小学校の大きな特徴は何といっても抽選です。実力とは無関係に無慈悲にも抽選で結果が決まる部分もあるということですが、多くの国立小学校ではそもそも最初に抽選があり、そこで落ちると子供が試験を受けることすらできなくなります。また、無事子供が2次試験に合格しても、最後に3次抽選としてまた抽選があります。
特に2021年度はコロナ対策ということで密を避けるために、各校が最初の1次抽選の倍率を厳しくしたため、残念ながら子供が2次試験を受けられる確率が減ってしまいました。
国立小学校各校の1次抽選倍率
国立小学校各校の1次抽選の倍率イメージは以下のようなところです。
お茶の水:15~20%(ただし2021年度は10%程度。2022年度も同程度だった模様)
学芸大竹早:25~30%(ただし2021年度は15%程度。2022年度、2023年度も引き続き15%程度)
学芸大大泉:90%(過去には抽選なしだった年もありましたが、2022年度、2023年度は80%)
学芸大小金井:1次抽選はなし
学芸大世田谷:1次抽選はなし
筑波:50%程度(ただし、2021年度は30%程度。2022年度は40%程度に上昇。2023年度も微増で40%強程度)
見て頂いて分かるように茗荷谷3校はそもそも1次抽選のハードルが高く、子供が試験を受けられるかは運次第のところがあります。筑波だけは50%程度(女子では60%程度の年もありました)とまだ比較的高い状況でした。一方で竹早を除く学芸大系は1次抽選がなかったり、通過率が高いため、子供が試験を受けられるという意味で良心的です。
ただし、2021年度はコロナ禍で実際の試験を受けれる人数を絞ったため、お茶の水はわずかに10人に1人、竹早で6~7人に1人、筑波でも3人に1人しか、子供が試験を受けられないという非常に厳しい結果となりました。
つまり、茗荷谷3校については、2020年度までは、期待値として全部出願すれば1校は受けられそう、という確率だったわけですが、2021年度については、全部出願しても2人に1人は1校も茗荷谷3校の試験を受けられない、という状態となりました。
個人的には来年以降はまた子供が試験を受けられる機会を増やしてほしいとは思っていますが、こればかりは現状何とも言えません。
1次抽選の方法
1次抽選の方法ですが、各校多少差はありますが、基本的には抽選機(ガラガラするやつ)で番号が記載された玉を出していき、出たたまに書かれた番号が当選番号となる、というものです。二けたの番号が玉に書いてあり、その番号が受験番号の下2桁の番号と一致していれば当選、という形が多いです。会場で参加していると、一つ一つ番号が読み上げられていくのでドキドキします。
一方で、この抽選方法も2021年度ではコロナ禍で、そもそも抽選会場に入れず(ただしオンラインで中継した学校や、一部の代表者のみが参加した学校も)、基本的にはウェブサイト上で結果のみを確認するスタイルになりました。こうなるとウェブサイトのページを開いた瞬間に当選番号が分かり、これはこれで味気がないですが、会場まで行かなくても確認できるようになりました。今後もこのスタイルが継続されるかは不明ですが、親としては学校に通う回数が減る分楽にはなります。
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